転職を考えてるけど、もう少し経験積んでからのほうがいいのかな?
1年の中でいつから転職活動を開始するといいんだろう?
今回はこのようなお悩みに元採用・人事責任者の私が解説していきますね。
・第二新卒の転職活動は何年目にするのがいいのか
・1年の中で何月から転職活動を開始すればいいのか
・第二新卒の転職活動時期以外の重要なポイント
・退職してから転職活動を始めた方がいいケース
- 株式会社オモワクの創業者
(転職エージェント) - 自身も4回転職を経験
- 3社で採用・人事責任者を経験
- 約10,000人と面談・面接を実施
Twitter: 福尾 翔/ワクワク転職エージェント@FukuOsho
入社1~3年目といわれる第二新卒の中でも、どのタイミングで転職活動をするといいのか迷ったりしますよね。
また、年次だけではなく、1年の中で何月に始めると転職しやすいのか?と考えたりすることもあるかと思います。
初めての転職をお考えの方が多いかと思いますので、慎重にもなりますよね。
今回は第二新卒の転職時期に絞って解説していきますので、対象の方は必見ですよ!
第二新卒の転職活動は何年目がいい?
第二新卒って言っても1年目と3年目で転職のしやすさが変わるのかな?
でも「第二新卒」ってくくられてるからあまり変わらない?
このように、第二新卒といえど年次によって転職のしやすさが変わるのか気になることもあるかと思います。
そこで、入社1年目・2年目・3年目それぞれの転職において、企業・人事はどのように感じているのか、また転職の難易度について説明していきますね。
1年目での転職は相当厳しい
まず1年目(入社1年未満)での転職はそもそも応募できる求人が非常に少ないです。
一方で、現在転職エージェントの経営をしている身としてはコロナ禍で焦って入社を決めてしまい、想像と違かった…と転職相談を受ける件数も多くなっております。
ですが、相当の理由がない限り企業側が感じるポイントは次の通りです。
・またすぐに辞めてしまうのではないか
・これといったスキルも業務の一連の流れの理解も浅いから来年の新卒採用に回そう
企業が複数名の新卒採用をする理由の1つとして「教育コスト」が挙げられます。
会社のこと、業務のことを時間をかけて教えていくことは別の人の時間を注入することになるので、見えないコストが発生しています。
そこで、社会人経験1年未満でほぼ未経験の方が入ってくると、1人のために教育コストを支払わなければならず、だったら来年の新卒採用で人数多くして一斉に育成しようと考えるのです。
法律に反しているなど、相当の理由がない限りは1年目での転職は避けましょう。
選べる求人も少ないことからマッチングの精度も下がってしまいます。
2年目からは徐々に求人が増えてくる。ただし大幅な給与改善は難しい。
次に2年目(入社1以上2年未満)は転職市場において、徐々に求人数が増えてきます。
もちろんその中でご自身の希望やキャリアとマッチするものがあれば問題ありませんが、給料UPを目指した転職はなかなか難しいのが現状です。
企業側から見たときに、現職の給料よりも上乗せして採用したい!と思うには、これまでの実績やスキルがあることが前提でからです。
残念ながら社会人経験1年程度の経験だと、特筆したスキル・経験を積むことが難しいですよね。
給与UPを目指すなら、他の人よりも優れた成果やスキルがないと難しい。
それ以外で新たなキャリアを積んでいきたいという志向が強いなら可能性も見えてきます。
3年目は求人も増え、選べるようになってくる。でも見られ方が少し変わる。
一般的に入社1~3年目といわれる第二新卒の中で、3年目は一番対象となる求人が多くなります。
ちょうど今3年目だ!キターー!!
確かに求人数は増えますが、
内定の取りやすさとは比例しないので注意してくださいね!
え。。。ドユコト。。。
求人数が増え、転職活動自体は1年目・2年目と比べるとハードルが下がってくることは間違いありません。
もう少し具体的にいうと、書類選考の通過率は1年目・2年目より高くなる傾向があります。ただし、面接においてはこれまでと少し違う見方をされるようになるので注意が必要です。
3年目ともなるとある程度1人立ちし業務を遂行している状況かと思います。つまり、一定の経験やスキルがあるものと見られます。
でも第二新卒はポテンシャル重視なんじゃないの?
確かにその考えは間違いではないのですが、実は「第二新卒」に明確な定義はありません。
実際の採用状況を見ていると3年目は「全くのポテンシャル人材」ではなく「浅い経験者」と捉えられることがほとんどです。
そうなると、現職において全然成果を出していない、あまり行動していない、他責で考えているといった状況では転職活動は難航する可能性が高いです。
3年目での転職を検討する時は、アピールできる実績や成果があるか振り返ってみましょう。
できるだけ数値を用い、客観性を持たせることが重要になります。
何月から始める転職活動がいい?
1年の中で、転職活動の開始時期で優劣はあるのでしょうか?結論からお伝えします。
あまり月単位での変化はなし=いつからでもOK
そうなんです。実は、第二新卒に限って言うと何月から始めても転職活動のしやすさはあまり変わりません。
色々と検索をするとこんな記事が多く出てくると思います。
4月・10月入社に向けて求人が増えるから、その2~3か月前から動き出すといい
これ、100%間違いというわけではないのですが、第二新卒の転職においてはズレることが多いです。
決算期は多様化している
そもそもなぜ4月や10月に求人が増えると言われているかというと会社の決算期と関係しています。
ここでは難しい話は避けますが、会社の1年間を4月~3月と設定している企業があります。年度というものですね。
そしてその期間を半分して、4~9月を上期、10~3月を下期としているため、区切りとして4月や10月の入社が多くなるという背景です。
ですが、この決算期は会社ごとに設定できるもので、暦と同じく1月~12月としている会社もあれば、会社設立月を開始月に設定している企業も多く存在します。(8月~7月とか)
この決算期の多様化はベンチャー企業はじめ、以前より加速していることもあり、会社によって区切りが変わってくるので、
実は年間通して見たときに第二新卒市場において求人数は月によってそこまで大きな変化がなくなっているのです。
転職活動時期以外の重要なポイント
転職活動を始める時期において、現職中から始める方がいいのか退職して時間を確保した上で活動した方がいいのかという相談をよくいただきます。
結論から言うと、在職中に行うことを強くオススメいたします。
理由は以下の2点です。
・財政面での不安
・離職期間が長くなると転職において不利に働く可能性あり
財政面での不安
ここまでお伝えした通り、第二新卒における転職活動はスキル・経験が伴っていないことが多いため、思ってる以上に難航するケースが多いです。
そのため、退職後の期間が長くなり、無収入の期間が続くと資金的にも焦りが出てしまい「内定を取ること」がゴールに変わっていってしまう方もいらっしゃいます。
つまり、マッチングの精度が下がってしまい、「いい転職」とならず短期離職につながる可能性が高くなるため、退職後の転職活動はあまりオススメできません。
離職期間が長くなると転職において不利に働く可能性あり
人事側から見たときに、離職期間が長い方は
・うまくいっていないのは、本人に何か問題があるのでは?
・あまり計画性がないのでは?
と勝手に推測され書類選考の段階でNGにされてしまうこともあります。
事実として、我々のような転職エージェントに企業側から「離職期間2か月以内」という裏条件のようなものを依頼されることも少なくありません。
退職してから転職活動を開始した方がいいケース
退職してからの転職活動はオススメしないって言ったじゃん。。。
基本的にはそうですが、
次の場合は退職してからの方がいいかもしれません。
退職後の転職活動のマイナス点についてはご理解いただけたかと思います。
そのため、在職中の転職活動は業務時間外で行うか、有給を取得して面接対応を行うことが一般的です。
ですが、状況によっては先に退職することをオススメするケースもあります。
・業務多忙につき、時間外での面接対応調整が難しい
・社風として有給の取得がしにくい環境
・セクハラやパワハラなど法律に触れるような状況下で過ごしている
これらの場合は、転職活動をしようと思っていてもなかなか前に進めず面接を受けることすら難しくなってしまうことがあります。
まとめると、基本的には在職中に転職活動を行った方がメリットが大きいですが、状況によってはそもそも転職活動がいつになってもできなくなる可能性があるので、その場合は退職してしまうのも手であるという認識をもつといいでしょう。
そして、退職後の転職活動の場合は、勝手に推測されないように、なぜ退職したのかをあらかじめ書面等で企業側に伝えることも重要です。
まとめ
特に第二新卒における転職活動において、その開始タイミングと年次による難易度などを解説してきました。
一番避けた方がいいのは、入社1年目で退職後の転職活動です。この場合、長期化&ミスマッチの可能性が高くなる点は覚悟した方がいいです。というより特殊な状況でない限りオススメしません。
ネットには様々な情報が出回っており、何を信じていいのか迷いますよね。
そんな時こそ、リアルかつ最新情報を得ることが大事になるので、転職エージェントをうまく活用することをオススメします。
弊社(株式会社オモワク)では情報収集のための面談も受け付けておりますので興味があればご登録お待ちしてますね!
みなさんの転職活動がよりよいものになるよう願っております。
今回は以上です!
コメント